風の停留所

母の看取りをきっかけに意識や生と死について探究しています。内側に湧いたものを表現する練習中です。

整えるには

 久しぶりにみかん瞑想をやってみた。

みかん瞑想とは、その名の通り、果物のみかんを使った瞑想法。誰に教えてもらったかはすっかり忘れてしまったけれど、初めてやった時にとても感動したのを憶えている。

 

やり方はどくシンプルで、

みかんを一房、口に入れる。

 ひたすらゆっくり噛む。噛みながら、舌で触れた感じや、味や匂いをただ感じるというもの。

いつもは2-3分で食べる一房分をじっくりじっくり噛みしめる。

初めてやった時は30分かけて噛んだったかな。

 

歯で薄皮が破れる感覚、身のみずみずしさ、細胞の柔らかく崩れていく感触・・・。

口の中にあるのは、いつもと同じごくありふれたみかんが一房。

なのに全然違う。

みかん瞑想をすると、食べ物が自分の一部になる感覚がすごく実感できます。

いのちをいただくってこうなんだな、と。

わたしのからだ、生きてるんだなぁ、とも意識する。

 

いかに普段せわしなく食事をしていることかと想います。

毎日できなくとも、こうやって根本に戻る時間があるの、わたしにはすごくたいせつ。

 

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