風の停留所

母の看取りをきっかけに意識や生と死について探究しています。内側に湧いたものを表現する練習中です。

SNSでふと見つけた漫画

 

twicomi.com

 

とても長く、最後まで読むのにとても時間がかかった。

 

読んでいてちょっと苦しくなって、こころがヒリヒリした。

けれど、

読めてよかった。

 

 

鬱の診断は受けたことがないけれど、

このストーリーで触れられている感覚に出逢ったことがある。

 

あと、一番最後に触れていることは、病気に関わらずどのひとにもきっといえることなんやと想う。

 

 

S:鬱がものすごく酷くて全然眠れてなくて

先生:ようやく鬱が話を聴いてくれると思って暴れてるんでしょうね

   みなさんよくあることなので大丈夫ですよ

S:鬱が話を聴いてくれると思って暴れている・・・?

 そうなの?

 鬱って言いたいことがあるの?

 

S:(鬱の影に向かって)お前って言いたいことってあるの?

驚いた影はさらに大きくなる

 

・・・

S:そうだったのか

 コイツむやみに俺の人生を邪魔していたわけじゃない

 単に病気とか害じゃない

 言いたいことがあってずっと居たんだ!

 

 

 

自分の体に腫瘍があると解ってから、ハハはこれまでの人生を振り返った。

そして、自身をどれだけ押さえつけてきたかに気づいて、泣いていた。

苦しみから逃れたい、そう心の奥で思っていたら、病という形になったと。

体は弱っていたけれど、最後の最後にじぶんのやりたいように生きた。

じぶんのいのちをしっかりやり切ったのだと思う。

彼女が自分を抑えたままで逝かず、葛藤して生きたことは身近で見ていたわたしの宝だ。彼女があそこまで生きたから、わたしも生きようと誓った。

 

 

病気があるとかないとかはおいておいて、

きっとじぶんをごまかさないこと。

どれだけくだらなくとも、ふざけてても、そんなじぶんと向き合うこと。

ずっとこころのなかに、留めておきたい、たいせつなこと。

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