身体へ
天気は雨。朝からお隣さんがギターを弾いていた。壁が薄い安いアパートでは隣人の生活音がなんとなく聴こえてくる。
あんまり上手ではなさそうだが(失礼)、聴こえるとどこかほっとしたりもする。
どんな人なのかはほとんど知らないが。
*
今日と言う日があと1時間で終わる。特別なことをしたわけではない1日だ。
それでも31年間という中の1日。2021年3月21日を経験するのはこれが最初で最後。31歳を体験するのもこれが最後だ。
生活を続けていくと、毎日が同じようで、長い永い延長戦上にいるように感じることもあるけれど、
たぶん瞬間瞬間の点を繋いでいって、はじめていのちの線ができる。
特別なことをする必要もない。笑わなくてもいい。生産性がなくてもかまわない。
それでも生きた時間には変わりない。自分を生きてさえすれば。
今日も私の身体は動いた。
心臓は止まらなかったし、足は前に進もうとした。目はせかいを映していた。内臓は消化や吸収に忙しく精をだしている。骨や筋肉も支えてくれているので、現状、状態を保っている。
えらい。私の身体。
ずっと休みなく頑張ってる。睡眠がうまく取れなくなっていて、回復しずらいだろうに、ごめんよ。
ガンダムのモビルスーツみたいなものだろうか。今の自分が持っている身体はこれひとつだ。好きだろうが嫌いだろうが代えはない。
この身体はいつか終わりがくる。
それがいつなのかは分からないけれど、今日はいままで動き続けてきた身体を、触ってみる。
よしよし。
ペットをなでるように。
こどもをあやすように。
そっと今までの点を労わり、そして次の点を祈る。
そんな31年最後の日
追記**
このブログを書いたあと、Youtube開けたらCoocoがダンス上げてた。
かわいい。そしてやさしい。
「手当て」
ふふふのふ。