風の停留所

母の看取りをきっかけに意識や生と死について探究しています。内側に湧いたものを表現する練習中です。

太陽のボブ

ふと思い出して動画を検索してみたらあった。

昔放送していた、「ボブの絵画教室

www.youtube.com

 

こどものころ、ほとんどテレビはアニメしか見ていなかったけど、この番組はなんだか好きだった。

油絵が何たるかは全く知らないぐらいの年齢だったけれど、こどものわたしにもよく分かった。

このアフロのおじさんがとっても楽しそうだということが。

 

ボブロスはアメリカの画家。この番組はアメリカ、日本だけでなく、メキシコや韓国、ヨーロッパ諸国でも色々と放送されていたそうだ。

 

ボブは軽妙な解説で筆をリズミカルに動かす。するとぼやーっとしていたものからあっという間に形が浮き出てくるのだ。

見ている間に絵がどんどん形を変えていくのが、とても面白かった。

あっという間に山や木々が浮かび上がってくるのは魔法みたい。

 

 

「ね、簡単でしょ!」と5分に1回ぐらいの口癖のボブ。

あんまり軽やかに筆を動かしているので自分でもできそうな気がしてくる。いや、なかなか実際はできないのだけど。

それにしてもずっとしゃべりながら筆を止めずに描くのってがどうなってるんだ。

 30分という超コンパクトな時間で描いていると思えないし、頭の中に描きたい景色が浮かんでないとなかなかできないだろう。ボブの頭のなかが視たい。

 

 

視聴していたこどものころは、ボブの持っている顔よりも何倍も大きなパレットが欲しかった。あれがあれば絵が描けると想っていた気がする。

 

 

 

 

兎にも角にも描いているときのボブはとても生き生きしている。

わくわくした気持ちは画面ごしでも飛んできた。

 

わくわくしているひとのエネルギーって強い。

太陽みたいだ。

 

そんなひとを見るのが、わたしは好きだ

なんだか嬉しいのだ。

きっと、いのちを正面から見ているような気持ちになるからなんだろう。

 

自分はどうだろうか。

あんな風にキラキラしているのだろうか。

 

どんなものでもいい、自分がワクワクする方を選ぶこと。

誰よりもまず自分の心が動いていること。

アンテナの受信に敏感になっていたい。

 

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