風の停留所

母の看取りをきっかけに意識や生と死について探究しています。内側に湧いたものを表現する練習中です。

知らないあなた

写真を整理する

旅行先での顔があふれんばかりに出てくる出てくる

帰っきてから整理なんて忘れてるから、現像したまんまになっていて、ずっと見返されてはいなかったようだ

 

写真の中のあなたは、けらけら笑っていて

おどけてポーズをとってて、

修学旅行の中学生みたいだよ

 

ずっと、母であるあなたでなくて、

ただのあなたでいていいよ、そうしてて

って想っていた

誰かのために我慢なんてせずに、自分の人生を生きててよ、と何度か伝えたね

 

なぁんだ、大丈夫だった

こんな風にけらけら笑える時間があったんだ

ちゃんと自分を生きてたんだ

 

よかった

 

知らないあなたが居てよかった

 

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