風の停留所

母の看取りをきっかけに意識や生と死について探究しています。内側に湧いたものを表現する練習中です。

ありがとうと言わないで

少しずつ、時は動き始めている。

こころの中の時計が針を刻んでいるのだ。

止めていたかったんだろうなぁ

とどまって居たかった

哀しみの渦に 居たかったのかも


物が多すぎよ、溢れかえってるじゃないか

洋服ね、少しお下がりにしてみるの

似合うかなぁ

————————————————————


世間はコロナコロナで忙しい

わたし自身は不思議な感覚で、外から見つめている感じだ

胸がいっぱいになったり、腹があったりする瞬間もあるのだけど、

ただただ現状を見ている自分もいる


家族はなんだか不安な気持ちもあるようだ

人に逢えないのは、社交的なひとには苦しいのだなぁ

テレビ電話じゃ足りない何かがあるんだよね


体調も良くない彼女は、謝ることが増えた

今までは、ありがとうって言ってって言っても笑ってごまかしてたのに、

ありがとうと何度も言う

彼女のありがとうは申し訳ないという意味だ


少しずつ、時は動き始めている。

こころの中の時計が針を刻んでいるのだ。

止めていたかったんだろうなぁ

とどまって居たかった

哀しみの渦に 居たかったのかも


物が多すぎよ、溢れかえってるじゃないか

洋服ね、少しお下がりにしてみるの

似合うかなぁ

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世間はコロナコロナで忙しい

わたし自身は不思議な感覚で、外から見つめている感じだ

胸がいっぱいになったり、腹があったりする瞬間もあるのだけど、

ただただ現状を見ている自分もいる


家族はなんだか不安な気持ちもあるようだ

人に逢えないのは、社交的なひとには苦しいのだなぁ

テレビ電話じゃ足りない何かがあるんだよね


体調も良くない彼女は、謝ることが増えた

今までは、ありがとうって言ってって言っても笑ってごまかしてたのに、

ありがとうと何度も言う

彼女のありがとうは申し訳ないという意味だ


役に立つってことを必死にしてきたから、

そうじゃないと自分を責めてしまうのだろうか

分かりやすく役に立たないといけないわけじゃないよ

何が役に立ってるかなんて感じるひとそれぞれだ

生きてることが希望だろ

あしたを楽しみに、生きようよ


破天荒な共同生活でわたしは毎日こき使われながらそれでも一緒に過ごしたいのよ


あなたの植えた花が今日もきれいよ、ばぁちゃん

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