いかりとは、なんぞや
わたしは怒っていた
さっきまで 燃えるように怒っていた
自分がたいせつにしていたものや
エネルギーを出して作り上げたものを
たいせつにしないでほかられてしまったと想ったからだ
なみだが一粒、こころのおくに落ちていった
・
・
・
しばらく怒りに燃えた自分を もう一人の自分が見つめていた
ただただ見つめていた
たいせつだったのね?と私はつぶやいた
たいせつにしてきたからこそ、こんなにも怒っているのだ
悔しくて憎らしくてたまらないのだ
こうしてまたひとつじぶんのなかの塊を知った
いかりとは
自分発見器、だったのだ!
またひとつ、じぶんに出逢った
そんな日