風の停留所

母の看取りをきっかけに意識や生と死について探究しています。内側に湧いたものを表現する練習中です。

問われていること

去年から「不要不急」ということばをよく耳にする。

その度に、不要不急ってなんだろうと考えるが、すっきりとした答えはでない。

 

不要不急・・・必ずしも必要とせず、また急いで行なう必要がないものやこと。

 

うん、分かる。いのちを守るためには、やるべきことの優先順位がある。

でも、なんだかすっきりしないのは、今までしてきたあれこれを、不要ということばにカテゴリーすることの淋しさなのだろうか。

意味がなければ、理由が明確でなければ選べないんだなぁ。

ただ、やりたい。とか、

これがすきだから。とか、

そういうことが言えないんだなと想うとちょっとこころに北風が吹く。

 

わたしにとっては、これがいちばんたいせつなんです。と、口にするのに、たくさんの勇気が必要になるって、今まであんまり考えたことなかったな。

なんと平和な世界にいたことか。

 

 

 

制限がある、と意識すると、とたんに窮屈に感じる。

制限がないことが良いこと、とは言い切れないけれど。

 

制限の中で、枠のある中で、どれだけ楽しめるか、どれだけ自由を感じられるか、

そのゲームの最中にいるのだと想っている。

 

自分の想像力に挑戦しているんだ。

わたしたち、ひとりひとり。

 

無常といわれるこの世界で、"今の"制限がこれなのだ。

また形は変わっていく。変わり続けていく。

数年後にはまた違った景色を見ているのだろう。

その時、いまの自分や周りの大切な人が恋しく想えるぐらい、とことん生きていけたらいい。

思いっきり生ききったらいい。

 

 

 

新型コロナが拡がったこの状況で、

わたしがそれでも大切にしたいものはなんだろう

わたしがいらないな、と感じたものはなんだろう

 

自分のなかで問い続けている

 

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