痛みから考える
生理痛がキツイ。
のっけからこんな書き出しでいいのだろうか。
多くの女性が定期的に悩む・・・それが生理痛。
あるひとはお腹が痛く、またあるひとは吐き気に苦しみ、
あるひとは気絶することもある一方、なんにも痛みと無縁だよーってひともいる。
千差万別すぎて、痛いといっても同じ痛みだと限らない。
私の場合は下腹部をゴォリゴォリとごますりされた時のような(?)痛みで体が鉛のような重さになり、貧血なのか頭痛がズキズキ圧迫されているのを感じて、眠気に白目をむいている、そんな中このブログを書いている。
なぜ、ほぼ毎月のようにこの痛みと闘っているのか。
この身体は楽じゃないぞちくしょう。
でも、この痛みがあると、とたんに「あ、身体をもっと大事にしないとな」と想う私のバロメーターだ。
ずぼらなわたしでも、何年かの経験で「これはちょっと良くないな」とか気付くようになり、そうすると急に鉄分を必死に摂取する。
普段からもっと心がけていければいいんだけどねぇ。
生理痛がなかったら、もっと身体にいい加減で無頓着だったかもしれないな。
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生理は心理的にも大きく影響がある。
よく言われる症状が、イライラしたり感情の起伏が激しくなることだ。
これは生理期間中だけでなく、その前のPMSでもよくあることだそうだ。
わたしはPMSはないけれど、なんだか言葉にできない違和感を感じていると、後に生理だったとわかることがよくある。
体内の中では変化し続けていて、自分でも気づかないうちにちゃんとキャッチしているんだろうな。
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夕飯を作りながら「あーイライラする!あのね、生理だからなの!ごめんね!」と姉に宣告した。
すると彼女は「そうやっていえるだけすごいぞ。しんどすぎて宣告する余裕もないんだ」と言った。
わたしが宣言したのは、「痛いからだよ、ゆるしてくれよん」という甘え500%の訴えを先にしておきたかったからだけだ。
わたしは自分にも他人にもあまあまなので、
「イライラしてもしょうがないねー!」とお互いに堂々と言いたい。
あと、理由が生理だと分かっていたら、自分が衝動的にイライラをぶつけてしまっても、「あぁ生理ってば。わたしをイライラさせちゃって」と言い訳することで、じぶんのイライラを冷静に見つめられてかつ自分に逃げ場を作ることができる。
自分以外の人がイライラしている時も「生理だもん、イライラするねーにんげんだもの()」のような感じですっかり許せれるような気もしてくる。くるだけだけど、瞬間的にもそう想えることが大切である。
「はぁ!?なにその言い方?」とか相手に思うことが98%でも、「でも生理に負けずにがんばってるんだね♡」と2%、いや0.2秒想えたらこちらの勝利だ。
生理痛とPMSを持っている家族は月の半分以上を揺さぶられている。
その人がイライラしていると、わたしは心の中で彼女を「切り裂きジャック状態」と呼ぶ。発言がとげとげしく、そんな意図はなくともとげとげしくなってしまうのだ。
そんな言い方しなくても・・・と思う時ももちろんある。そんな時は
「今、切り裂きジャックやで」とそっと伝えると「生理なんだよー、ごめんね」と言われることが多い。
そういわれると、こちらも「いいよ、寝ておきな。大丈夫やでー」とさわやかに言えるのだ。
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CMで「痛みに負けるな!」とよくやっているけれど、
「痛みに負けずにもっと頑張るの無理だから。痛むときに痛いと言わんでいつ言うんだよ。十分がんばってるやろが」と言いたい。
そして
生理に苦しむひとが居たら
「そうかい、痛みと闘う君は戦士だ」と目配せし、イライラしてようが寝ていようがそっとしておく。
そんな世界を作っておきたいものだ。少なくとも自分の周りでは。